2012/06/29

Next step

先週か先々週、久しぶりに電車に乗ってPhoebeとメトロタウンまで行ってきた。
電車の中で口喧嘩が始まって、メトロタウンに着いた時には本意気のマジなケンカに発展していた。正直今でもガチで喧嘩する。昔に比べたら喧嘩の頻度は低いけど、お互いに良い関係を続けるには、内に溜めすぎないで、たまに吐き出す方が健康的だと思う。

喧嘩の原因は大抵、ボクにある。この日は、ボクらの結婚式に関して、ボクがあんまり意欲的ではないというのが大きな理由だった。具体策をなんとか見つけて、その場はなんとか収まった。

帰りの電車の中、途中の駅で陽気な男二人組が入ってきた。その内の一人が、Zoniに通っていた時の学校の友達だった。ボクと彼よりもPhoebeと彼の方が仲が良いというか距離が近い。たまにPhoebeは彼と連絡を取り合って、食事に行こうとしていたのだけど、彼のドタキャンが重なって、疎遠になっていた気がする。

そんなことも、いざ会ってみれば関係なく、トルコ人の彼は陽気にボクらとハグをして、お互いの近況報告をした。彼も新しい彼女と婚約したらしく、今年には式を挙げる予定らしい。彼の彼女はピザ屋を出したいと言っているらしく、2、3年後にはピザ屋を出すと、とてもキラキラした目をして話をしていた。


彼らの降りる駅が近付き、もう一度ハグをして別れた。


駅から家までの帰り道、あんなに会おうとしていたのに会えなくて、何車両もある電車の中でバッタリ会うなんて本当におかしなことだよね。とPhoebeと彼について話していた。


ボクと彼と出会った時は、彼にはトルコから連れてきた彼女がいた。アハメットとバシャクといって学校では有名なカップルだった。バシャクが一人トルコに帰ってからは、良い関係が続かず、ついには別れてしまった。その頃に一度飲みに行ったことがあったけど、その頃の彼はかなり落ち込んでいて、Phoebeに誰か女の子を紹介してくれとしつこく頼んでいた。

その後から、1年半くらい一度も彼とは会ってなかったと思う。その間に、バシャクは母国で新しい彼を見つけ、すぐその年に結婚してしまった。更にPhoebeに聞く話だと、その年、アハメットは体調が悪く病院に行ったら、癌の可能性があると言われたらしい。検査の結果が出るまで、生きた心地がせず、誰かとどうしても話がしたかったらしく、バシャクに電話したらしい。その時のバシャクのリアクションがあまりにも他人事の様で、その時、アハメットは彼女はまったく別の人生を歩んでいると確信したみたいだ。

考えてみると、本当にぞっとする瞬間だ。結婚すると思っていた彼女と破局して、彼女はすぐに他の人と結婚してしまい、癌と宣告されて、異国の地で誰も頼る人がいないなんて、死んでしまいたくなるような境地だと思う。その後、癌では無かったとの結果が出た。

癌ではなかったと分かった時、彼は生き返った気がしたと言う。再会した時の彼はとてもポジティブで、なんて言ってたかは、覚えてないけど、とにかく自分の未来にポジティブだった。

ボクのこの3年間も結構タフだったと思うけど、アハメットの3年間と比べるとそんなに悪くなかったのかなーとも思う。もちろん、今の嫁さんと出会って、とても意味のある3年間でもある。7月4日でカナダに来て3年が経つ。最近、身体の調子があまり良くなく、夫婦で指圧マッサージをしてもらっている。その指圧マッサージ氏のトムさんという方がいる。彼も日本からの移民者で、ボクが寝る間もなく、身体を痛めてまで生活しているのを見て、『でも海外で生活をするってそーいうことなんだよね』と言っていた。

決して楽じゃないけど、家族の為、自分の為に働く楽しみ、物作りの楽しみを覚えた3年間。最近は周囲にも、頑張っていると認知されてきた。ボクはNext stepに来ている。

最後にアハメットが言ってたことを思い出した。
『不可能なことなんて世の中にないんだよ』って笑顔で何回も言ってた。一回甦ったことのある男の言葉には、なんだか説得力があった。

4 comments:

  1. 僕も現地で働く日本人と何度か話す機会があったけど、一部例外を除いてみんなイキイキしてた!もちろん異国の地だからこその苦労は山ほどあると思うけど、それを乗り越えての楽しさもあると言ってたなぁ。
    僕は海外で生活をしたいって思いはないけど(今のとこは)、自分の好きな場所で自分のわがままを通し自分の好きなことをやることにはすごく共感もできた!
    健作も相当苦労してるみたいだけど頑張って!!!

    ちなみに僕がバンクーバーに行く時はガチ夫婦喧嘩やめてね~ 笑

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  2. フェースブックから見るマーシーの旅は充実してそうで、安心してます、というか、心配は特にしてないけどw

    オレは、頑張ってるよ。きっとみんなも頑張ってると思うけど、誰にも負けないぐらい頑張ってます。

    旅の醍醐味は出会いかね、トラブルは付き物。
    全て含めて、楽しんで。バンクーバーで待ってるよ、そこでマーシーがオレから何を感じるか、楽しみにしてます。

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  3. おっつー!

    NEXTSTEP、僕はまだまだちょっと光が見え始めたぐらい。努力努力の日々でやんす。
    お互い大変だろーけど、もちろん僕も負けないっす。ブログの更新率だって、、頑張りますw

    こんどはいつスカイプ飲みする??
    久しぶりにはなそーぜ!

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  4. 環境は違くても、同じように頑張ってる同志がいるだけで、仕事のモチベーションに繋がるな。
    『20代を本気で頑張らないやつに、30代のチケットはない』といった矢沢永吉の言葉がなんとなく勇気付けてくれる、みたいな。
    スカイプ最近Phoebeにのっとられてます。近々!

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